入巣箱

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PCの構成を大きく変えたお話〜長い駄文を添えて〜 その2

はいどうも、こんにちは。

の続きです。再び長い駄文が始まります。

 

時は移り2021年2月。ApexLegendsもシーズン8が始まりました。この頃からCore i5 8400に限界を感じるようになりました。

普段はPSリモートプレイを使ってPS4のフレンドとVCをしながらApexをプレイしています。ゲーム内VCだとローディング中はVCができないので話が尻切れになったりと何かと不便ですよね。ロビーとリザルト間でもVCできませんし。

そして、シーズン8になってからPSリモートプレイでの通話が不安定になりました。私の声だけ飛んだり、私だけ何も聞こえない状態です。

このPSリモートプレイ、Corei5 8400には中々重いプログラムのようでCPU使用率はこれ単体で30%前後です。その上でApexなんてやろうもんなら、そりゃあCPUは根を上げますよ。

そんなこんなでゲーム内VCに移してしばらくやっていたんですが、なんとこちらも不安定。

ゲームはアプデの度に要求スペックが上がるのが常。来るべき時が来たかと、そう思いました。CPUを換える決意をしました。

 

どれくらいのスペックが必要か考えた結果、ゲームが快適なのは勿論、動画のエンコードもある程度速度が欲しい。価格を考えてIntel Core i7 10000番台Core i9 9900Kを考えていた所、知人に「今はAMDの時代だぞ」と言われ、色々調べてみると確かに今はゲームだとRyzen第4世代がつよつよなようで、Ryzen5 5600Xをメインで考えてみることにしました。(第4世代は以下Zen3と表記。第4世代なのにZen3ってややこしいですね。)

AMDで組んだことがなかったので興味もあり、気持ちは完全にAMDに向いています。

 

2021年2月時点でのRyzen5 5600Xのお値段が約45,000円。Zen3が品薄で値上がり傾向。流通も国内正規代理店のものではなく並行輸入品しかない状態です。ちなみにRyzen7 5800Xは約6万円、Ryzen9 5900Xは約10万円、Ryzen9 5950Xは約12万と上位モデル2つはかーなーり値上がりしています。

↓発表時の価格はこちらを参照↓

そんな中ふと、これから数年使うことを考えるとRyzen7 5800Xとの価格差約15,000円は誤差では?という謎の思考になってしまい、気がつくと並行輸入品のRyzen7 5800Xをポチッていました。一番定価に近かったのも5800Xなんですよね。

この思考だと5900Xが定価で入手できるなら間違いなく5900Xになってましたね笑

ただ、このRyzen7 5800Xの約6万円という価格、購入当時だと10コア20スレッドCore i9 10900Kの方が7千円ほど安かったんです。対してRyzen7 5800Xは8コア16スレッド。単純なスレッド数の問題ではないですが、やはり価格含めトータルではCore i9 10900Kに軍配が上がります。つまり、5800Xはコスパが悪い。それに、AMDがシェアを伸ばしているとはいえ、未だにIntelの方が主流と言っても過言ではないので色々な面で都合がいいのもIntel。冷静だったなら間違いなく10900Kを選択したでしょうね。

しかし、気持ちが完全にAMDに向かっていた私、恋する乙女のように盲目的に5800Xを選んでいました。

 

さて、このRyzen7 5800XというCPU、Zen3の中では一番熱くなることで有名。サーマルスロットリングは90℃に設定されています。CPUの温度が90℃を超えるとCPUの保護として一時的にクロック倍率を下げて動作するようになります。

なんとかしてフル稼働でも90℃を下回る環境にしなければエンコードなどの負荷が掛かる作業で本来の性能を発揮できない。空冷ならばクソデカハイエンドクーラーは必須。ここで再び知人天の声が。

「簡易水冷にすればいいんじゃね?」

なるほど。しかし、色々と温度のデータを見る限りではラジエーターが360mmクラスはないとわざわざ簡易水冷を選ぶ意味は薄そう。360mmとなると値段もかなり違ってくる・・・。

空冷の候補に挙がっていたのはnocutuaのNH-D15、DEEPCOOLのASSASSINⅢ、そして個人的にハイエンド空冷といえばZALMANのイメージなので、CNPS20X。昔使っていたZALMANのCNPS9900はいいものでした・・・。

簡易水冷の候補はCorsairのiCUE H150i RGB PRO XT。これに関しては手頃な価格故にユーザーが多いので、初めての簡易水冷でトラブルが起きても対処しやすいかなという目論見です。

 

Corsair iCUE H150i RGB PRO XT 簡易水冷CPUクーラー 360mm CW-9060045-WW FN1380

Corsair iCUE H150i RGB PRO XT 簡易水冷CPUクーラー 360mm CW-9060045-WW FN1380

  • 発売日: 2020/05/23
  • メディア: Personal Computers
 

結果的にはiCUE H150i RGB PRO XTを選びました。

正直、簡易水冷ってファンとポンプ、滅多にないことみたいですが冷却水漏れのことも気にしないといけないので結構面倒くさいイメージでした。その点、空冷なら故障箇所はファンのみとシンプル。

しかしまあ、5800Xを選んだ時点でコスパは投げ捨ててますし、簡易水冷に興味もあった、何より白いファンが気に入りました。

こいつをフロント吸気で取り付けて、更に同じファンでラジエーターをサンドイッチにしてCPUをキンッキンに冷やしてやるぜ!!!というロマンが脳内を支配していました。正直、サンドイッチによる効果の程は使ってみても謎のままです。取り付けが面倒なのでサンドありとなしの比較をする程の体力がありませんでした。

この白いと書いているファンですが、届くまでは白だと信じ込んでいましたが、箱を開けて出てきたのはグレーのファンでした。え?思ってたんと違う・・・。

かなり落胆しましたが、組み込み終わった後に商品ページの画像をよく見ると、確かにグレーだわこれ

 

サンドイッチ用に恐らく同じだと思われるファンを3つ買いました。

Corsair ML120(2-Pack) PCケースファン FN1040 CO-9050039-WW

Corsair ML120(2-Pack) PCケースファン FN1040 CO-9050039-WW

  • 発売日: 2016/08/13
  • メディア: Personal Computers
 

最大2400rpmのCorsair ML120です。いくら静音設計されてても、これが6つも最大速度で回った時の音は爆音という他ありません笑

飼っているウサギが耳をピーン!とさせてこっちをガン見してきました笑2021年5月現在、流石に慣れたようでフル回転してものびーんと寝そべってます笑

やっぱりこれもグレーだわ。

 

実は密かに内臓5.25インチドライブの搭載は必須というポリシーがあったのですが、ラジエーターサイズの関係で内臓DVDドライブを搭載することができなくなりました。ポリシーを曲げてロマンを追いかけたことは未だにモヤッとします笑

 

グリスはクマと悩んだけど、塗りやすさ重視でネコグリス。

とりあえずで買ったから1g。普通に塗ってギリ2回分くらいです。

 

お次はマザーボード。Zen3対応チップセットはX570、B550、A520。一部400番台のチップセットでもBIOS更新で動くものもあるそうですが、500番台が無難です。よほどの事情がない限りはB550かX570で組みましょう。

その中でもざっくりハイエンドに当たるのがX570、ミドルがB550、ローエンドがA520っていう感じです。今回はB550の中から選ぶことにしました。

理由は単純でB550がX570よりも設計が新しいからです。本来ならハイエンドのX570を選びたいところなんですが、BIOSのバージョン次第ではZen3に対応していない可能性があります。

近場にPCパーツを扱うショップがないので、ネットで全てのパーツをそろえることになります。店頭で買う場合はZen3あるいはRyzen5000番台対応の表記があるものを買えばいいのですが、ネットでは対応と非対応どちらが届くか分からないのでリスク回避です。

その点、B550チップセットマザーの中でもZen3発売以降に発売されたものならほぼ確実にBIOSアップデートしなくても起動にはこぎつけます。最近ではマザーボードが通電した状態でデータが入ったUSBメモリさえあればBIOSのアップデートが可能なものが多いようですが、使ったことがないので今回は敬遠しました。リスク回避です。

というわけでこちら、

GIGABYTE B550 AORUS PRO AXを購入しました。お値段約24,000円。ぶっちゃけB550マザーの中では高いです。マザーの発売時期がZen3発売以降ってなるとB550マザーでも選択肢がかなり減ってきます。

デスクトップにWi-Fiなんぞ要らんのですが、Bluetoothはあっても損はないかなと。その分値段が高くなったのですが、恐らく後で買って追加することってないんで・・・。それにUSBTypeCのケースフロント用コネクタがあるのも最新感があっていいですね。発売がZen3より前だった記憶がありますが、無線機能がないモデルも数千円安く販売されています。

マザーボード自体に不満はないのですが、個人的に付属のソフトウェアはちょっとなぁ…って感じですね。全てアンインストールしてしまったので、恐らくもう使うことはないでしょう。

またGIGABYTEかよって心の声が聞こえましたが、縁があるのでしょう笑

 

Ryzenはメモリの速度でパフォーマンスが数%変わるそうですが、OCメモリなんて試したことがないのでとりあえず定格電圧で3200MHz動作するものを購入。

CrucialのCT2K16G4DFD832Aです。メモリも徐々に値上がりしてますね。私が買った時は15,000円程でした。

正直、前の構成の16GBでも不足はなかったので16GBで十分だとは思ったのですが、安かったので32GBを購入。多くても困ることはない理論です。が、実際は22GBくらい遊んでいるので、丸1枚分無駄です。ゲーム用途の人はメモリ16GBで十分です。浮いたお金で良いマウスなりキーボードなり買ってください。

このヒートシンクも何も付いてない緑色の基盤、ザ・メモリって感じがしていいですね。最近はどのパーツも光り物ばかりで正直ちょっとね・・・。専用ライティングソフトウェアなんてもんもあって、と戦隊モノやプ○キュア辺りの幼児向け玩具かよと。そこにコスト使うなら温度やらクロック数やらファン回転数やらをデジタル表示してくれって個人的には思いますね。

 

OSインストール用のSSDも新しく購入しました。前の構成で使っていたSATASSDBTOパソコンからのものなので、構成を大きく変えるとOSの使い回しができません。なのでOSは新しく買う必要があります。フォーマットしても良かったのですが、256GB なので容量を気にせず使えるM.2の1TBを用意することにしました。

はいこちら、SanDisk M.2SSD Ultra 1TB NVMeです。

ゲーム用もSanDiskなので合わせて安めのロースペックモデルを購入。

SanDiskはWesternDigitalに買収されたので、スペックを見る限り、恐らく下のWD Blueの同等品がSanDiskブランドとして出ているだけだと思われます。

まあ同じものなら値段が安い方買うよねっていう選び方です。昔、低速病のHDDを引いてからWDは安かろう悪かろうのイメージで頑なに避け続けてきたので、そのイメージを引きずっているから今回もWDの文字を避けたっていうのもちょっとだけありますが・・・笑

 

最後にケースファンですが、

Corsair ML140(2-Pack) PCケースファン FN1045 CO-9050044-WW

Corsair ML140(2-Pack) PCケースファン FN1045 CO-9050044-WW

  • 発売日: 2016/08/13
  • メディア: Personal Computers
 

簡易水冷に付いているCorsair ML120に合わせて140mmモデルのML140をトップに2つ、リア・ボトムに1つずつの計4つ購入。やっぱりグレー・・・。

 

そんなこんなで最終的な構成は、

[CPU] AMD Ryzen7 5800X

[マザーボード] GIGABYTE B550 AORUS PRO AX

[メモリ] Crucial CT2K16G4DFD832A(DDR4-3200 32GB)

[グラボ] GIGABYTE RTX2070Super 8GB

[ストレージ1] SanDisk M.2SSD Ultra 1TB  NVMe (OS用)

[ストレージ2] SanDisk M.2SSD Extreme Pro 1TB  NVMe (ゲーム用)

[ストレージ3] Seagate ST1000DM010 1TB HDD (データ用)

[電源] Superflower LEADEXⅢ ARGB PRO 850W

[ケース] FractalDesign Define7

となりました。一番最初のBTOパソコンから流用されたパーツはHDDのみとなってしまいました。

 

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中はこんな感じ。

 

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簡易水冷のラジエーターに同じファンを3つ追加してサンドした無駄に無駄を重ねたこだわりの部分です笑

そんなに気にしてないですが、グラボのヒートシンク右上が曲がってるのに今気が付きました。

 

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裏はケーブルのカラーバリエーションまで増えて地獄度が更に増しました。ケーブルがあっちこっちに伸びててめちゃくちゃです。下のカバーの中央部が膨らんでうまく塞がってませんが、サイドパネルは一応閉まります笑

 

これにて自作とも言えるレベルの構成大変更は終了です。

ボトルネックが解消されてゲームも快適になりました。

問題だったPSリモートプレイもVC問題の解消だけでなくゲームまでリモートで遊べるようになりました。元々そんなに不満のなかったAPEXはフルHD解像度でFPS重視の低設定でほぼ常時144FPS張り付きです。垂直同期オフ、ティアリング対策で最大FPSをモニターのリフレッシュレートに合わせて144に設定してます。

激重だったCoDBOCWもテクスチャウルトラで影あり設定にしている以外はFPS重視の低設定でこちらもほぼ常時144FPSで張り付くようになり快適そのものです。

正直、この数字を見たいだけならわざわざ高いRyzen7 5800Xを選ぶ必要は全くなかったんですがね笑