入巣箱

思いついた事を思いついた時に

ヘッドセット新調した話

はいどうも、こんにちは。前回の記事

を書きながら注文したヘッドセットとゲーム用DACが届き、しばらく使ったので感想でも。

提供でもアフィでもないので忖度なしです。良いとこ悪いとこ普通に書きます。

beyerdynamic MMX 300(第2世代)プレミアムゲームヘッドセット

beyerdynamic MMX 300(第2世代)プレミアムゲームヘッドセット

  • 発売日: 2017/04/03
  • メディア: Personal Computers
 

beyerdynamic MMX300 2ndGen

決め手はやはり不安要素が一番少なかったことですね。

GSP600/500はイヤーパッドが破れるとまあまあの数のユーザーから画像付きでレビューが上がり、YouTuberがイヤーパッドの交換動画を上げる有様でした。最初から破れる可能性の高いものは選びたくないですよね。ゼンハイザーの純正パッドってまあまあいいお値段するんですよねぇ・・・。

ATH-G1はFF14推奨の文字が気になってやめました。MMO推奨商品に良い思い出がありませんので。

 

まずはMMX300をKrakenTE付属のUSBドングルに接続して、ミュージックスタート。

ん?当たり前だけど全体の解像感はKrakenとは次元が違う。思ったより低域多めな感じ・・・なんだけど、本当にこれベースがDT770proなのか?

Krakenと比べると間違いなく音質は良くなってるけど、中域が引っ込んだドンシャリサウンド。単体として見るととてもDT770proがベースとは思えない。いつもより音量が小さいのかと思い、音量を上げてみるも変わらず。

そんな馬鹿な。と思い、PERIDOT2に繋いでみる。

ウオォォォオォォ!?キタキタキタァ!!!これだよこれ!全体的に一皮剥け、中域もグッと前に出てきた。ただ、やはり低域多め。低域が少し予想外ではあったものの、これがMMX300のポテンシャルか。

中高域はある程度綺麗ではあるけれどモニターらしい癖のない音。抜けるような高音ではないですが綺麗は綺麗。リスニング用途ならEDMにはよく合いますが、特に女性ボーカルものを聴くには好みが分かれそう。ゲーム用途では足音重視の中高音ブーストのイコライザ設定にするとSEによっては慣れるまで刺さるような感じがします。

低音はリスニング用途では悪くないすが、ゲーム用途だと素の状態は過多ですね。グレの爆発音などの低音が響いて他の音に被るのでイコライザで下げたい所。

ヘッドセットなのにリスニング用途で話してますが、リスニングも兼用できるポテンシャルはあります。ただ、ゲーム用でも良いのである程度の出力のDACは必要になりますが。コンシューマー用にMixAmpかGameDac買わなきゃ・・・

マイクに関しては繋いたのがGSX1000なんで評価できません。GSX1000のマイク入力は本当に酷いので。

ゲーム用ヘッドセットのみとして考えるとコスパは良くないですが、リスニングも兼用したいなら悪くないと思います。これ以上を求めるなら素直にマイクとヘッドホン分けてください。

 

 

EPOS/SENNHEISER GSX1000

バイノーラルレンダリングの7.1chバーチャルサラウンドを試してみたかった。それだけが決め手です。が、思った以上に不満点が多かったです

バーチャル7.1chサラウンドが使い物にならなかったら売り払ってMixAmp proかGameDac買うつもりでしたが、効果的かどうかは微妙だけど実用には耐え得るって感じなので使うことにしました。

7.1chは2chと比べて足音が聞こえる範囲が狭くなったように感じます。引き換えに前後方の足音の定位感は多少良いように感じます。マップが広いゲームでは、遠くの銃声は結構曖昧に聞こえるので、一定範囲内で定位感が少しだけ良くなるのかな?って印象です。ただ、多人数でわちゃわちゃするような場面では7.1chバーチャルサラウンド特有の残響感もあり、2chより把握しづらいかなーと感じました。

発見から交戦までが長く、多数対多数で撃ち合うシチュエーションの多いバトロワには合ってないように感じましたが、発見から交戦までが短く、撃ち合いも1vs1〜2vs2の状況が多いTDMやサーチアンドデストロイ辺りがメインになるようなゲームなら何とか使えるかなと個人的には思います。

正直、音に関してはゲームというかマップに対する慣れの方が大きい部分だと思うので、この程度なら競合品に1万円を上乗せする価値は無いというのが個人的な意見です。

所謂ハイビットレートの2chHDはEQ代わりの内蔵プリセットすら使えなくなるので、もう本当にこれじゃなくても良いじゃん状態です。

そして、ボリュームがWindowsと連動は本当にダメだと思う。私の環境だとゲーム内ボリューム最大でGSX1000のボリュームは74〜78を日によって上下させてます。インピーダンス32ΩのMMX300を使っていてこれなので、表記上は対応していても150Ωのヘッドホンなんて使い物にならないでしょうね。ゲーム用ヘッドセットなら大体が2桁Ω台なのでゲーム用として考えるとそんなもんかとも思いますが、カタログスペックなりの余裕は欲しいです。

マイク入力はしょぼいのでおまけレベルです。試しに使ってみましたが、まあ酷いこと。私の汚い声が更に汚く聞こえる。元からPCでのマイクは別で入力しているので使ってません。

確かにミニジャックで動作するマイクは安価な物が多いですが、いくらなんでも手を抜きすぎでは?ラジオかよ。

PC用だから別でお高いの用意してね!ってこと・・・?あんまりじゃない?

 

最後に筐体の操作感ですが、リング状のメインボリュームダイヤルは非常に滑らかに回るので、回すのがクセになりそうです。まあ1度ボリュームが決まったら微調整程度にしか回す機会はないわけですが。回すというよりつつくに近い。こんなに気持ち良いならもっとぐるぐる回したい!

サイドに付いているVC調整用のダイヤル表面がラバーなので質感がチープな上に滑りやすい。そして、ダイヤル位置の把握ができない。ダイヤル真ん中の状態でVCの音量を適正にしたいのに、ざっくりこの辺が真ん中だろうでしか調整できません。回すと元の位置が分からなくなります。液晶にボリューム表示もありません。こんなダイヤル付けるならGameDacみたく切り替え式で液晶にボリューム表示して、メインのボリュームダイヤルで操作する方が良かった・・・。そしたらボリュームダイヤル回す機会も増えるのに笑

液晶タッチパネルは視認性、感度ともに可もなく不可もなくです。ただ、筐体の四隅にある棒状のタッチパネルは中々の曲者。ボリュームダイヤルや液晶タッチパネル操作中に手が触れやすく、無意識にタッチや長押ししていて設定が切り替わったり上書きされることがあります。そのくせ普通に設定切り替えようとしたら反応悪かったりするのでまあまあストレスです。スイッチ式のボタンで良いと思う。

 

結論、値段に見合ったモノではない

機能も競合品と比べても同等どころか見劣りすらするのに値段が高いから不満点しか出てこない。

うーん、なんだろう・・・ゲーミングデバイスのノウハウがないから、とりあえずそれっぽい機能を付けてみましたって感じ?

じゃあ音質は良いの?って聞かれると、競合品との差は分かりませんが、同価格帯のリスニングDACには到底及ばない。つまり、音響メーカーだからといって取り立てて音がいいわけでもない。

メインの理由だった7.1chバーチャルサラウンドは全く使えないレベルではなかったのがせめてもの救いですね。かと言って、それだけの為にこれだけ支払って後悔していないかと問われると、後悔していると答えますが・・・。

もしも購入を迷っている方が居ればSENNHEISER大好きな私でも他を勧めます

せめて競合品と同じくらいの価格なら評価も変わってくるんですが・・・。

ゼンハイザーが好きだからこそ、悪いものは悪いと言いたい。こちとらお金出して買ってるんだし。